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バイオな気分【ワイナリー見学】

2022.10.03

⑩バイオテクノロジー学科

皆さん、こんにちは。バイオテクノロジー科の岡野です。

 だいぶ秋の気配漂うようになったこの頃です。

 

9/28に学生たちとワイナリー見学に行ってきました。

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江戸時代最後の年、後の日本のワイン産業を開花させる大事業を

やってのけた人物が現在の新潟県上越市に生まれます。

名を川上善兵衛と言います。

今回訪れたのは、善兵衛が興した岩の原葡萄園(岩の原ワイナリー)です。

善兵衛は日本の気候に適したワイン用ぶどうを作ろうと、20年間に10,311回ものぶどうの品種交配を行ったそうです。

ぶどうの木は苗からを植えて満足な実が採れるまでに8年以上かかると言います。

種子をまいてからだともっと永い年月がかかるでしょう。

さらに、ワインを醸造して樽と瓶の中で熟成させて、ワインの出来映えを評価するわけです。

つまり、ワインに適しているか判断するのに十数年の月日を要します。

しかも、ハズレの方が多いのです。善兵衛は最終的に22品種を残します。

その1つに日本を代表する赤ワイン用ぶどう「マスカット・ベーリーA」がありました。

善兵衛はとても裕福な家に生まれましたが全ての財産を投じ、さらに莫大な借金を抱えるに至ります。

現在では「マスカット・ベーリーA」は日本各地で栽培され、日本を代表する赤ワイン品種となっています。

さらには、国際ブドウ・ワイン機構に白ワイン用の「甲州」と共に、

日本固有のワイン用ぶどう品種として登録され、海を渡りヨーロッパのレストランで供されるまでになっています。

これは善兵衛の情熱と執念の取り組みから、およそ100年後のことです。

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