2021.04.28
⑩バイオテクノロジー学科
皆さん、こんにちは。
バイオテクノロジー科の岡野です。
新緑の季節となりました。
もうすぐゴールデンウィークですね😁
何年か前の今頃、新潟市アグリパークでシュールストレミングを食べるイベントに参加したことがあります。
この施設は、農業体験や農産物加工などを行うことができる施設で、以前ご紹介したバイオテクノロジー科開発の新商品「酒粕カレー」や「酒粕鍋の素」などのレトルト加工でご協力いただいています❗
さて、おそらく皆さんはシュールストレミングを食べたことがないでしょう。
スウェーデンで作られる主にニシンを缶詰にしたものです。
皆さんが食する機会がないのは、日本では缶詰として認められないからです。
本来 缶詰は内容物が腐敗しないように高温で滅菌することが義務付けられています。
ところが、この缶詰は生のニシンを滅菌せずに缶詰にしたものなのです。
すると何が起こるのでしょう?
乳酸菌は酸素が嫌いなことは、お話ししました。
缶詰の中は無酸素状態ですから、海洋性の乳酸菌がたくさん増えて乳酸発酵が始まります。
この乳酸菌は発酵中に炭酸ガスを出すので、缶詰はパンパンに膨らみます。
だから、缶切り(この頃はプルタブタイプが主流で使ったことがない人もいるでしょう)で缶に穴を開けると、炭酸ガスで高圧になっている内部の液体が噴出します。
これが要注意なのです。
この時も缶を開ける人は使い捨てグローブに雨合羽、ゴーグル着用の完全武装でした。
しかも、水を張ったバケツの中で開缶しました。
そうしないと、強烈な臭いの液体が周囲に飛び散るからです。
そう、とにかく強烈な臭いなのです。
その臭いは、まさにドブ。
食べ物とは思えない臭いです。
でも見てください。缶詰の中に入っているニシンの美しいこと。
加熱していないので生の状態です。
そして、勇気を出してこのドブ臭の切り身を口に入れると・・・
❗❗❗美味。
日本人にはなじみある味です。
美味しいイカの塩辛のよう。何事も挑戦です。
地元では、野菜と一緒にサンドイッチにして食べたりします。
聞いたところによると、本場スウェーデンでは外国人が完食すると、
「あなたは外国人なのに、こんなに臭いものを食べてエラい」
ということで表彰状を出してくれるレストランもあるそうです
日本の食文化の豊かさは最高です💕
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みなさんの参加をお待ちしています😁
〜〜〜〜岡野先生 プロフィール〜〜〜〜
岡野 康弘 先生(おかの やすひろ)
● 担当学科/科目
バイオテクノロジー科
醸造実習、微生物学実験、生命工学実験など
● 経歴
民間企業の微生物実験室を経て、ABioの先生に。
専門は微生物バイオですが、経営戦略もやっている不思議系。
好奇心旺盛で、付録(東芝テックのセルフレジ)がどうしても欲しくて、小学館キッズを探し回る先生です。
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