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【バイオな気分】地域活性化研究の話①

2023.06.22

⑩バイオテクノロジー学科

 皆さん、こんにちは🙋‍♀️

 

バイオテクノロジー科の岡野です。

 梅雨の中休みといった感じのこの頃です

これまでバイオテクノロジー科では食品素材の特性を

活かした新商品開発などさまざまな研究活動に取り組んできました。

今年は2年生の一部で研究チームを組み、

新潟県の山古志地区での地域資源の活用を目的に活動を行っています。

 中越地震から復興を遂げた山古志では葛(くず)

という植物の繫茂が問題となっています。

葛はありふれた植物で、ツルを伸ばして

夏の日には1日で1m近く伸びるほど生長します。

 

 実は、この葛という植物は日本人にとてもなじみのある植物で、

和菓子の葛餅、風邪をひいた時に食べる葛湯、

同じく風邪の時に使用される漢方薬の葛根湯(かっこんとう)の原料になります。

かつては、ツルを工芸品に加工したり、繊維を取り出したりもしました。

また、万葉集にも葛を題材にした歌がおおく残っています。

夏には紫色のきれいな花を咲かせます。

 本来は役に立つ植物なのですが、近年ではあまり利用されることが無くなり、

ソーラーパネルや交通標識を覆ってしまう厄介な雑草となってしまいました。

 

バイオテクノロジー科では、この葛の根を利用した

山古志ブランドの薬酒などを作り、この雑草を再び有用植物に

生まれ変わらせ地域資源として活用する仕組みづくりを研究しています。

先ずは、学生たちと一緒に山古志の梶金(かじがね)という集落で

葛の植生調査に入りました。

 

地図上に、葛の植生状況を記録して「葛マップ」を作ります。

この眠る資源がどのくらいあるのかを把握します。

これからも、山古志での調査、研究は続きます。

また、このブログで報告しますね。

 

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