2024.05.03
⑤資格取得・コンテスト実績
環境、水質処理、廃棄物処理関連の会社への就職を目指すときや、
バイオ技術に興味関心がある場合には、「バイオ技術者認定試験」への挑戦がおすすめです。
バイオ技術者認定試験の取得は多くのメリットを得ることにつながり、自分の将来を変えるきっかけにもなり得るでしょう。
本記事ではバイオ技術者認定試験の基本情報と、取得におけるメリットを解説します。
バイオ技術者認定試験とは?
バイオ技術者認定試験とは、NPO法人の日本バイオ技術教育学会が提供している認定試験です。
国内では非常に珍しいバイオテクノロジーに関する専門資格として、幅広い業界から注目を集めています。
将来環境関連や食品関連など、バイオ技術が役立つ職業に就きたい場合には、バイオ技術者認定試験の取得がおすすめです。
バイオ技術者認定試験の資格には、「初級」「中級」「上級」の3つのコースがあり、
それぞれ求められる知識が変わります。初級から順に取得を行う必要があるため、
自分の求めるレベルをチェックして資格取得のスケジュールを組み立てるのがポイントです。
以下では、バイオ技術者認定試験の初級〜上級におけるそれぞれの特徴と受験資格を紹介するので、
まずは詳細をチェックしてみましょう。
バイオ技術者認定試験「初級」の概要
バイオ技術者認定試験「初級」は、最初に受験することになる資格試験です。
高等学校在校生、高等学校卒業生、およびそれらと同等以上の能力があると学会が認めた人が受験できます。
高校生から受験ができるため、これからバイオ関係の専門学校などに進学する場合には、
先に資格を取得しておくことで授業を学びやすくなるでしょう。
試験科目は「基礎生物学」「基礎化学」「遺伝・育種」「食品・微生物」「植物」「バイオ実験技術」の6つとなり、
合計50問出題されます。試験はマークシート形式となるため、
事前に知識を身につけておけば正解を選ぶだけなのでそれほど難しくはないでしょう。
初級の受験料は3,000円(個人受験の場合)となり、申し込みはインターネット経由で行われます。
バイオ技術者認定試験の初級では、「理解しておきたい重要な用語」として
科目別のガイドラインが公開されています。
また、初級問題の出題例も公開されているため、事前に問題のレベルや傾向を確認することも可能です。
参考:https://bio-edu.or.jp/information/basic/
バイオ技術者認定試験「中級」の概要
バイオ技術者認定試験「中級」の試験は、
初級よりもさらに深いバイオテクノロジーや生化学についての知識を求められる内容になっています。
初級の資格を取得して自信をつけることができた人や、
バイオ技術に関する十分な能力を持っていると思える場合には、
中級の試験に挑戦することがおすすめです。
バイオ技術者認定試験「中級」を受験するには、
「初級バイオ技術者認定試験に合格して認定証を取得した人」
「大学、短期大学および専門学校のバイオ技術等に関する課程を卒業した人(または2学年修了者および2学年修了見込みの人)」
「高等専門学校のバイオ技術に関する課程等を卒業し人(または卒業見込みの人)」
「他の条件と同等レベルの能力があると学会が認めた人」
のいずれかに当てはまる必要があります。
試験科目は
「バイオテクノロジー総論 (環境と安全性、バイオ機器、バイオ英語)」
「生化学」「微生物学」「分子生物学」「遺伝子工学」の5つとなり、
初級と同様にマークシート方式となります。しかし、問題数は初級よりも多く、
試験も午前と午後の部に別れています。
午前の部では60問、午後の部では90問の合計150問を解くことになります。
バイオ技術者認定試験「中級」の受験時には、受験票、筆記用具(HBまたはBの黒鉛筆、シャープペンシル、消しゴムのみ)、
顔写真つきの身分証明書(学生証、運転免許証、パスポート、社員証など)が必要です。
また、受験料として7,000円(個人受験の場合)が必要となり、申し込みはインターネットから行えます。
中級では「分野別ガイドライン」が科目別のガイドラインとして公開されていて、
初級と同様に中級問題の出題例も事前に確認可能です。
参考:https://bio-edu.or.jp/information/intermediate_level/
バイオ技術者認定試験「上級」の概要
バイオ技術者認定試験「上級」は、中級よりもさらに幅広い知識を持ち、
バイオに関する実験を適切かつ安全に行える能力を認定する資格です。
資格を取得することで高いスキルを保有していることが証明できるため、就職・転職で役立てることができるでしょう。
バイオ技術者認定試験「上級」を受験するには、
「中級バイオ技術者認定試験に合格して認定証を取得した人」
「大学・短大・専門学校のバイオ技術に関する課程の3学年を修了した人(または3学年修了見込みの人、卒業者、卒業見込みの人)」
といった条件を満たす必要があります。
試験内容は「基礎バイオテクノロジー」と「応用バイオテクノロジー」に別れていて、
基礎では「核酸・タンパク質」「安全管理」「バイオ機器」の3つの科目から出題されます。
応用では「微生物バイオテクノロジー」「動物バイオテクノロジー」「植物バイオテクノロジー」の3つの科目があり、
それぞれ基礎が50問、応用が60問の合計110問が出題されます。
出題形式は初級・中級と変わらずマークシートとなり、当日の持ち物も中級と同様です。
その他、バイオ技術者認定試験「上級」の受験時には9,000円(個人受験の場合)の受験料が必要です。
バイオ技術者認定試験「上級」でも「分野別ガイドライン」が公開されていて、
把握しておくべきキーワードが記載されています。上級問題の出題例も公開されているため、
受験前に利用して試験対策を行うのがおすすめです。
参考:https://bio-edu.or.jp/information/high_grade/
バイオ技術者認定試験の合格率について
バイオ技術者認定試験の合格率は、初級、中級、上級それぞれで下記のようになっています。
<初級>
2023年度:80.7%
2022年度:80.5%
2021年度:79.2%
2020年度:81.5%(A日程)、77.2%(B日程)
2019年度:80.7%
<中級>
2023年度:75.8%
2022年度:76.2%
2021年度:76.7%
2020年度:76.1%
2019年度:76.7%
<上級>
2023年度:52%
2022年度:52.5%
2021年度:53.6%
2020年度:51.3%
2019年度:51.9%
初級は80%前後と高い数値にあり、中級も70〜80%と比較的高い合格率となっています。
一方で、上級は合格率が50%前後にまで落ち込みため、より時間をかけて試験対策を行う必要があるでしょう。
数値参考:https://bio-edu.or.jp/list-archive/
まとめ
バイオ技術者認定試験は、バイオ関連の知識を身につける際のきっかけにもなります。
具体的な目標があると勉強が捗るので、この機会に初級、中級、上級の出題内容を
確認して受験の準備を進めてみてはいかがでしょうか。
新潟農業・バイオ専門学校の「バイオテクノロジー科」では、
修学過程でバイオ技術者認定試験の取得を目指すことができます。
環境エンジニアコースなら中級バイオ技術者認定試験の取得を目標とできるため、
就職に向けた準備の一環になるでしょう。
ぜひこの機会に新潟農業・バイオ専門学校の「バイオテクノロジー科」をチェックし、
そこで学べるスキルなどを確認してみてください。
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