2022.02.04
⑮教職員ブログ
皆さん、こんにちは。
バイオテクノロジー科の岡野です。
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もうすぐ立春。暦の上では春間近です。冬休みが終わり年明けの授業再開。というタイミングで、再び新型コロナ感染症が拡大しオンライン授業となってしまいました。
皆さんも、手洗いとアルコール消毒などの感染症対策は日常のものとなっていると思います。特に、消毒用のアルコールはこの頃ではいたる所に設置してあり、違和感なく私たちの生活の必需品となっています。
ところで、このアルコールですが、感染症対策に有効なウイルスと無効なウイルスがあります。新型コロナウイルスは、アルコール消毒が有効な代表。このウイルスは図々しいウイルスで、私たちの細胞に感染すると自分と同じウイルス粒子をたくさん増やして、最後は私たちの細胞をつくっている細胞膜で自らを包んで飛び散ります。感染された細胞は死んでしまいます。
しかし、この図々しさが新型コロナウイルスの弱点なのです。
細胞膜は脂質でできた膜です。つまり油脂の仲間です。油汚れは石鹸で落とすことができます。また、アルコールは油を溶かすことができます。石鹸で手を洗うとウイルスを洗浄する効果に加えて、ウイルスを包んでいる油脂を破壊する効果も期待できます。アルコールを使えば、同様にこの包みを破壊できます。新型コロナウイルスに手洗いやアルコール消毒が有効な理由です。同じ理由でアルコールが有効なものにインフルエンザウイルスがあります。
新型コロナウイルスの登場は私たちの生活に制限や制約をもたらしましたが、一方で手洗いやアルコール消毒が習慣化することでインフルエンザの流行を予防する副次的な効果ももたらしました。
最後に、アルコール消毒が無効なウイルスについてもお話ししましょう。感染した細胞から飛び出す際に、細胞膜を盗用しないウイルスにはアルコールは効きません。
その代表例が、ノロウイルスです。このウイルスは感染力が強いのに、アルコールは無効なので手洗いの徹底が予防法となります。但し、油脂成分の包みが無いので石鹸による破壊は期待できません。ウイルスを洗い流すまでしっかり手を洗うことです。そして、ウイルスを不活性化するには、アルコールの代わりに薄めた食器用漂白剤が有効です。
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