2021.10.03
①お知らせ
みなさんこんにちは!
進学サポートデスクです♀️
バイオテクノロジー科で取得を目指している品質管理検定について紹介します。
品質管理検定は、商品などの品質管理について保有している知識を客観的に評価できる資格です。
2005年から実施されている品質管理検定は、これまでに多くのスペシャリストを生み出し、
さまざまな企業で活躍する人材を提供してきました。
これから食品関係やバイオ技術に関係する仕事に就く人などは、品質管理検定の取得がおすすめされるでしょう。
品質管理検定とは?
品質管理検定とは、さまざまな商品の品質管理に関する知識を問う筆記試験を全国で展開している資格です。
その歴史は2005年からはじまり、合格者の累計は43万9千名(平成28年度時点)を超えています。
高校生、専門学校生、大学生といった学生はもちろん、
社会人として働きながら品質管理を専門知識を身につけるために受験をしている人も多いです。
ネット環境の発達によって消費者の目が厳しくなっている昨今、
良い商品・サービスを生み出すためには品質管理が欠かせない要素となっています。
そのため学生のうちから品質管理について学び、
品質管理検定でその能力を客観的に証明したいと考える人が増えているのです。
企業としても適切な品質管理が行える人材は、
事業をリードしていける重要な存在となります。
そのため学生のうちから品質管理検定を取るだけの意識の高さを持つ人や、
就職してから積極的に受験をしてスキルアップを目指す人は、高く評価する傾向にあるのです。
これから就職する学生も、既に働いている社会人も、品質管理検定の取得には多くのメリットがあるでしょう。
品質管理検定の受験資格
品質管理検定には、1級〜4級までのランクに別れています。
4級がもっとも基本的な内容を取り扱い、最初の受験対象としておすすめされています。
級が上がるほどに求められる品質管理の知識は深く広くなり、1級になると合格には専門的なスキルが多く必要です。
そのため自分が持つ品質管理の知識レベルに合わせて、受験するランクを選択するのがポイントになるでしょう。
品質管理検定には受験資格が特段設けられていないため、誰でも試験に挑戦できます。
どの級にも受験条件が設定されていないため、4級から順に取得していくことも、
いきなり1級から挑戦することも可能です。
自信があるのなら1級を受験して、その能力を証明できる資格取得を目指すのもおすすめです。
品質管理検定の試験方法
品質管理検定の試験は、マークシート方式の解答方法が採用されています。
具体的には2級〜4級の試験と、1級の一次試験はマークシートによる解答となっています。
受験当日にはHBもしくはBの黒鉛筆、シャープペンシル、消しゴムが必要です。
ボールペンやサインペンなどを使って試験を受けることはできません。
マークシート方式であるため、答えが合っていても正しく機械が読み取れないことで採点不能となるケースがあります。
品質管理検定では「マークシートに記入する場合の注意点」として細かい情報が公開されているため、
事前に内容を確認して正しい解答方法を実践できるように備えましょう。
品質管理検定の各級の特徴
品質管理検定の各級には、それぞれ求められる知識レベルや特徴があります。
以下の内容を参考に、自分が受験する級を選ぶことからはじめてみましょう。
品質管理検定4級
品質管理検定4級は、これから就職する高校生、専門学生、大学生などを対象にした試験です。
合格の基準としては、「品質管理の基本と企業
活動の基本常識を把握した上で、事業で実施される改善活動も言葉として理解できるレベル」が求められます。
品質管理の用語知識に加えて、社会人になるために最低限は知っておきたい仕事の進め方の知識を持っていれば、
合格基準に達することができるでしょう。
具体的な試験範囲には、「品質とその重要性」「データのとり方,まとめ方」「報告・連絡・相談」「5W1H」など基礎的な部分が含まれます。
「4級の品質管理検定レベル表」で詳細を確認できるため、まずは内容をチェックしてみましょう。
合格基準は「総合得点が概ね70%以上」となっているので、得意分野を集中的に学習して点を稼ぐ方法も取れます。
「4級試験サンプル」が問題集として公開されているので、こちらも確認しておくのがおすすめです。
品質管理検定4級の受験料は、個人受験で3,960円です。3級と併願する場合には、8,250円で受験できます。
品質管理検定3級
品質管理検定3級は、「QC(品質管理)七つ道具」など個別の専門手法を理解し、
何らかの小集団でメンバーとして活動している高校生、専門学生、大学生などを対象にした試験です。
合格基準は「品質改善の進め方に関する支援・指導を受けていて、
職場で発生する問題をQC的な方法で解決できるレベル」が求められます。
品質管理の実践を知識として把握し、基本的な管理・改善活動を支援されながらであれば行えるレベルが必要です。
試験範囲には、「QC的なものの見方・考え方」「品質の概念」「QC七つ道具(新QC七つ道具)」などがあります。
こちらも「3級の品質管理検定レベル表」で詳細が分かります。
合格の基準は出題内容を「手法分野」と「実践分野」に分類した上で、各分野の得点が概ね50%以上、
かつ総合得点が概ね70%以上である必要があります。片方の分野で100点を取っても、もう片方が50%以下では合格できないため、
満遍なく知識を習得する必要があります。3級受験の際にも、公開されている「3級見本問題」で出題内容の傾向を確認しておきましょう。
品質管理検定3級の受験料は5,170円で、2級との併願の場合には10,450円となります。
品質管理検定2級
品質管理検定2級は、「QC七つ道具」などを活用して自ら問題解決ができ、
リーダー的な役割を担える人を対象にした試験です。
合格基準としては、「一般的な職場で発生する品質関連の問題を、
QC七つ道具・新QC七つ道具を活用して解決でき、かつ統計的な手法も利用できること」が条件です。
また、自分が中心となって改善をリードしていく能力や、品質管理の実践について理解した上で適切な対応ができることも求められます。
試験の範囲には、「品質経営の要素」「品質保証:新製品開発」「計量値データに基づく検定と推定」などが含まれています。
試験前に「2級の品質管理検定レベル表」で詳細を確認しておきましょう。
同時に「2級級見本問題」もチェックして、試験対策を万全にしておくことがおすすめです。
合格基準は3級と同じで、各分野50%以上と総合で70%以上の得点が求められます。
品質管理検定2級の受験料は6,380円で、1級と併願する場合には15,730円です。
品質管理検定1級・準1級
品質管理検定1級・準1級は、品質管理部門のスタッフや技術系部門のスタッフなど、
品質管理の業務全般に携われるレベルの人を対象にした試験です。
組織内で発生するあらゆる問題に対して、品質管理の観点から解決・改善を行えるスキルがあり、
専門的な問題についてもどの手法を選択することで解決につながるのか判断できるレベルが求められます。
試験範囲にはこれまでの内容にプラスして、
「品質管理周辺の実践活動」「実験計画法」「多変量解析法」などさまざまな要素が含まれているのが特徴です。
「1級・準1級の品質管理検定レベル表」で、詳細は確認可能です。
品質管理検定1級の試験は、「一次試験(手法分野、実践分野)」と「二次試験(論述)」に別れています。
一次試験では各分野の得点が概ね50%以上であることと、総合得点が概ね70%以上であることが合格基準です。
二次試験では得点が概ね50%以上必要となり、結果的に一次・二次試験の合計点が概ね70%以上必要です。
上記の合格基準のうち、一次試験のみ合格となった人は「準1級」となり、
合格後の直後に実施される検定試験に限って1級試験の一次試験が免除されます。
品質管理検定1級の受験料11,000円で、準1級と認められた人が1級を受検する際には10,450円です。
まとめ
品質管理検定は、さまざまな事業で応用できる汎用性の高い知識です。
この機会に受験内容を確認して、自分のレベルに合ったランクの試験に挑戦してみてはいかがでしょうか。
新潟農業・バイオ専門学校の「バイオテクノロジー科」と「フードマネジメント科」でも、
品質管理検定の資格取得を目指して勉強ができます。
食品関係やバイオ関係の職業に興味があるのなら、
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