2014.02.27
⑮教職員ブログ
農業経営科1年担任の秋山です。
シンガポールへの海外研修は今日で4日目。
今日は自由行動の日ですので、学生の皆さんは
朝早くから出発していきました。
中には「セントーサ島で泳ぐ!」と意気込んで、
昨夜海水パンツを買ってきた学生もいましたよ!
さて、今回は昨日視察で訪問した水耕栽培施設
「オー・ファーム」を紹介します。
今から30年前。シンガポールは国土が狭い国だから、土地を有効に
活用するために政府が「農業は国の産業としない!」と宣言したそうです。
そんな中、かつて養豚場だった土地に、オーファームのオーナーさんが
「国民に安心して食べられる安全な野菜を届けたい!」という願いのもと
設立したそうです! 現在では53の農場が国内にあるそうですが、
水耕栽培を実践しているのは「オー・ファーム」だけだそうです。
到着した直後、「空菜」という野菜を食べました。
何と生の状態です!
海外旅行のガイドブックなどでは、海外で生野菜を食べるのは極力避けた方が
良いなどと紹介されています。 しかし「オー・ファーム」の栽培で使われている
水は、徹底した衛生管理が行われているので、生で食べても安心、安全だそうです。
これには驚きました!
これも理由があって、大きいハウスでは温度管理が大変だからとの事。
シンガポールは熱帯だから、一定の温度を保つのは費用がかかるので、
効率を考えると小規模なハウスを多く作る方が良いそうです。
こちらは肥料を配合する作業場。
一定の規格に沿った商品を作るには肥料が不可欠です。
バイオテクノロジー科の学生が興味深く視察し、
熱心に質問していました。
「人のために」という思いから未知の分野にチャレンジした精神。
栽培だけでなく、これからの農業やバイオの仕事に必要な精神も
学べた有意義な視察でした。