【みどり】を人々の生活の中に取り入れ、緑と人の共生、緑を通じた地域の発展・交流を図るための、【みどりの場所】をデザインしていきます。実際に図面を作成し、入賞者には使用する苗が贈呈され、数年をかけて完成するコンテストです。今回受賞した企画の苗が届くのは来年。実際にガーデンを作るのは後輩たちの役目。こうして、ABioの歴史、技術、知識も、次へと引き継がれていくのです。
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まずは、先生からコンテストの説明。どんな公園設計にしようかな?
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ゾーニング。
用途や目的に合わせて、土地面積や距離を測り、図面に書き起こします。 -
図面通り、公園の一角に「ハーブ」を実際に植えてみます。
クラス総動員で取り組みます。 -
ハーブ園、完成!!
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ただ創るのではなく、地域活性に役立てるのが目的。
地元のこども達を招いて、感想を聞いてみました -
「お姉ちゃん、この花はなに?」
園芸デザイン科の学生、今日だけは
「植物の先生」です。 -
こうした活動の様子をまとめ、応募!
ガーデニングの基本的な技術、植栽テクニックだけでなく、
それをまとめるPCスキルなど、これまで学んできたすべてを集結させます。 -
協会賞受賞!
応募するのは、公共団体・NPO・民間企業など、たくさんのプロたちが応募する中、
協会賞を受賞されるのは、わずか3組。その中の一つがABio!!
企画概要
公園を利用する人々。小さな子供から大人までどんな方の心も植物の香りで元気にしたい。人の心を元気に、健康にする要素はなにか?私たち新潟農業・バイオ専門学校園芸デザイン科が県立公園の協力のもと、香りをテーマにしたガーデンを企画しました。テーマに沿って4つのゾーンで展開します。
「わくわくエリア」「思い出エリア」「美と健康エリア」そして「はらぺこエリア」です。
今回の企画では、「わくわくエリア」と「思い出エリア」の2つのエリアを計画しました。
計画地の概要
奥只見レクリエーション都市公園八色の森公園
奥只見レクリエーション都市公園は、新潟県魚沼市・南魚沼市の6公園からなる県立公園で、八色の森公園はその一つです。
この公園は、8つの色のゾーンにわかれており、ワイナリーや美術館などが併設されています。周辺にはこども園や学校などの教育施設。また、授産施設、ケアハウスなどの福祉施設が多くあります。
そのため幅広い年代の方々に利用されています。学びの場として豊かな自然の中でレクリエーションやイベントを楽しむこともできます。
計画地は水辺が近く、日当たりの良い開放的な場所です。
公園来訪者、周辺の福祉施設の利用者、学生など様々な人が訪れるガーデンです。四季折々の香りや花を楽しめる植物で構成しています。園路幅、段差など車いす利用の方でも植物の香りを楽しんでいただけるよう配慮した計画としました。越後三山や緑豊かな景観とともに「癒し」を感じていただけるガーデンを目指します。
香る方法は嗅覚だけでなく、触れて香るものや味覚で感じるものもあります。当ガーデンでは、自由に植物とふれあいその経験を通して、関心を高めて頂きたいです。そのひとつとして、植物の情報表示板を設置し、より多くの人に香り植物の情報を活用していただきたいと考えています。
また、既存の「八色ツツジ」はレンゲツツジの一種で、魚沼地域で昔から愛されている美しい花木です。しかし現在その姿は衰退傾向にあります。「八色ツツジ」をより多くの方に周知することもこのガーデンの役割と考えています。
私たち新潟農業・バイオ専門学校と地域、公園(指定管理者)の協働でガーデンの活用と管理を継続的に行います。
新潟農業・バイオ専門学校は、ガーデンのデザインおよび監修を行いさらに植物の育成管理について学ぶ実習の場として活用します。そして先輩から後輩へ引き継がれ守り育てるガーデンとします。
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小林 なつみさん
塩尻志学館高校 出身/長野県
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岡田 未波さん
新潟青陵高校 出身/新潟県
髙梨 寛子さん
長岡農業高校 出身/新潟県
Q. 受賞が分かった時のキモチは?
うれしくて飛び上がりそう!!
Q. どんなトコロが難しかった?
アピールする文章です。企画の図面だけでなく、文章で伝える力も必要なので、そこが難しかったです
Q. どんな風にして解決した?
担任の先生や実習の先生に、すぐに相談し、アドバイスをいただきました
Q. 同じ業界を目指す後輩へ一言!
この業界は、決して楽しい事ばかりではなく、大変なコトや辛いコトもあります。でも、花を見て感動した時のキモチや、植物が好きという気持ちがあれば大丈夫!一緒に頑張りましょう
渡邉 理央さん
日本文理高校 出身/新潟県
Q. 受賞が分かった時のキモチは?
うれしくて飛び上がりそう!!
Q. 一番こだわって企画したトコロは?
老若男女、みんなが緑の中で楽しく暮らせるようにした所です。
Q. 一緒に取り組んだクラスメイトに一言
時には衝突もあったけど、お互いに意見を言いながら、支えあいながら取り組んだ結果の受賞です。みんな、ありがとう!
Q. これからの目標は?
もうすぐ卒業なので、第一線で活躍できるよう頑張りたいです