今回取材させていただいたのは長岡市の生産法人で働く
農業経営科卒業生の
山田悠平 (やまだ ゆうへい) さん
渡邊怜(わたなべ れい) さんです。
(左が渡邊さん、右が山田さん)
山田さんの実家は米農家で、将来、米専門で独立することを考えてABioに入学。
勉強した後に実家に戻るため、今の会社に就職されたそうです。
渡邊さんも実家の法人に就くつもりでABioに入学。
そこから1度違う場で経験をつもうと今の会社に就職。
お二人は幼馴染だそうで、取材を通して仲の良さがうかがえました。
神谷生産組合 (株)
山田さんが働く「神谷生産組合」は、米や野菜の栽培や加工品を扱う会社。
約90町の田んぼで、農薬や肥料が5割以下で作られたものを指す特別栽培米を育てます。
使用可能なものや回数が決まっているため、生育が良くなかったり、
肥料が足りなかったりした場合の対処はやはり苦労するようです。
(一町=9900㎡)
メイン品種はコシヒカリ。
その他に、もち米 (こがねもち) と酒米 (五百万石、たかね錦、千秋楽) を栽培。
ここでは色彩選別を3回しているそうで、
「うちの米は綺麗」と自信をもっておられました。
私たちも実際に見せていただきました。
加工品は、初雪もちや、自家栽培大豆を使った
添加物不使用の手前みそを取り扱っています。
地元の方だけではなく、県外の方や遠方の方にも喜んで購入いただけています。
ホープイン中沢
続いて渡邊さんが働く「ホープイン中沢」は米や野菜を栽培する法人で
減農薬栽培・環境への配慮・土壌改良など様々な取り組みをおこなっています。
約30町ある田んぼで、黒紫米とコシヒカリを育てているようです。
野菜は主にブロッコリー、オータムポエムを栽培。
(一町=9900㎡)
それぞれ、JA越後ながおか なじら~て(※2)をはじめ、JAの直売所などで販売しています。
ホームページを最後に記載していますので、詳細はそちらからご覧ください。
これからの課題
ここからは少し踏み込んだお話。まず温暖化の影響について。
暑さ対策(品種改良など)が必要になると思うか聞くと、
「必要、今のままでは必ず栽培できない気候になってくると思う」と迷いのない答え。
続けて米離れについての意見を伺うと
少し険しい顔をしながらも選択肢はあると一言。
ある程度は消費量があるとし、農協や米屋、加工場への出荷を考えておられました。
また、米が足りなくなる時期が来ると思う、といった意見も持たれていました。
このコロナ禍でも、作ったお米はすべて売りきっていて余りはないそうです。
生産するお米について
取材をする中で、それぞれ栽培する米の食味についても聞いてみたところ、
意外と食べる機会はなく、「自分の家のお米が1番だと思っている」と、
みなさん口をそろえて談笑。
食べてみてのお楽しみということで、ぜひ、
実際に商品を手に取って食べて、食味を確かめてみてください。
最後に…
今回のお話は、今後農業に携わっていく取材班にとっても対面する問題であり、
考えさせられる貴重な時間となりました。実際に見させていただいた現場も参考になりました。
この度はインタビューにご協力いただき、ありがとうございました。
今後の発展を祈っております。
ホームページ
神谷生産組合 〒949-5407 新潟県長岡市神谷2133
ホープイン中沢 〒949-5408 新潟県長岡市越路中沢625-2
JA越後ながおか 農産物直売所 なじら~て 関原店(※2)
〒940-2035 新潟県長岡市関原町1丁目中原2980-1
https://life.ja-group.jp/farm/market/detail?id=2
文章:大学併修農業総合科 池田 綺華
髙橋 諒
渡辺 琢斗
フォト:小林 暖
インタビュアー:篠原 奨太