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2020.12.25
活動報告

イチゴ栽培に向き合う

第6期 農業経営科卒業  山倉和葵 さん

こんにちは、食娯楽です。

今回は新潟市江南区で農業を営む山倉農園の山倉さんに取材をさせていただきました。


山倉さんのご家族      ピカリ産直市場お冨さん

取材に協力していただいたのは山倉和葵さんと山倉和仁さんです。和葵さんは、中学生くらいの時から手伝い始めて実家を継ぐためABioに入学、そして卒業して今では一家全体で、イチゴの越後姫を中心とし、その他にも多品目の物を栽培しています。


越後姫        Ⓒピカリ産直市場お冨さん

Q.どんな野菜を育てているのですか?

和葵さん「んーと、トマトでしょキュウリでしょインゲン枝豆ネギジャガイモ里芋…あと、玉ねぎスナップエンドウモロヘイヤナスピーマンキャベツ白菜に芽キャベツレタスもやってるよー」

いや、多い(笑)イチゴをメインとして栽培する傍らここまで多品目な作物を栽培していることにはさすがに驚かされました。

販売先は農協、直売所、ピア万代の中にあるピカリ産直市場お冨さん(以下「お冨さん」という)が主な販売先で、越後姫は農協とお冨さんに出荷して先程の多品目の野菜は直売所で売り出すのがほとんどだとか。

最後に直売所の住所載せておきます。

なお、お冨さんではちょっとリッチなお客様が越後姫を箱で購入していくこともあるとか…

いかに信頼されているのかが分かりますね。

お冨さんには取材時には赤いイチゴとご家族の写真が撮れなかったので写真の提供をご協力頂きました。

イチゴについて色々聞いてみました。


説明をメモする食娯楽社長(田口君)と和葵さん

Q.大変なことや気をつけていることはありますか?

和葵さん「大変なことは、越後姫は傷つきやすいから葉かきがしづらい。うちの高設の高さはやや高めで、高いと植える時が大変だけど収穫するときは楽で、低いとその逆。この高さ設定の基準は、ハウスの巻ける幅の兼ね合いやどこまでの肩高かなのか、どこまで開けられるのかといったハウスによって変わってくるね。

気をつけていることは、一般的に種だと思われている部分が本当の果実で、収穫後種の実のほうに栄養を供給しようとするため時間が経つにつれて味が悪くなっていく。1~2日経つと触った人の手の跡が付くくらい柔らかくなる。だから収穫の際、加工品に回すものは弦を長く切って収穫して選別の時に分かりやすくして余計に触らないようにしていますね。」

と、ブランド品ならではの苦労を語っていただきました。普段何気なく食べているものでもこういった背景があると思うと生産者のありがたみを感じることができますね。


越後姫の実がなるところを説明している和葵さん

また今後の方針についても語っていただきました。

和葵さん「イチゴは鶏冠のように肥大化することがあってその原因として肥料が濃いことと葉の枚数が多いこと、これらはほとんどが鶏冠になる。なので、脇芽を取らない人は葉を取るチャンスがあるけど、うちでの方針としては最低ひとつはつけています。理由としては、脇芽を残すと管理給液肥料の加減が難しくなるけどうまくやれば収量も増えるからね。まあ脇目わざと残して隣に誘引してその分の養分計算もしっかりすれば小銭くらいにはなるよ。」

とアドバイスもいただきました。

ちなみに、実は鶏冠は美味しいとのこと。5~7枚目の葉につく普通の人が捨てるところに美味しいものがあるといったイチゴ農家ならではの隠されたおいしいところ情報も教えてもらいました。

機会があれば是非とも食べてみたいですね(笑)


左手でつまんでいるのが脇芽

Q.今後の目標は何かありますか?

和葵さん「越後姫は、鮮度とスピードが命のため県外に送ることが難しい、そのため目標は安全に東京に届け続けることですね。」

と迷い無く答えていただきました。先程も記載しましたが、越後姫は劣化が激しい品種ですのでベストな状態を県外に送ることがなかなか難しいのでもし、ベストな状態で送り続けることができたなら、より多くの方に越後姫の良さを知っていただけるので近い将来実現することを願っています。


山倉さんの越後姫     Ⓒピカリ産直市場お冨さん

そして、なるほど~と感心していると和葵さんから

和葵さん「来週には4000匹のミツバチがハウスに投入されるからタイミングよかったね(笑)」

と恐ろしいことを言われました…

筆者は幼少期にミツバチに刺された過去があるのでトラウマが蘇るところでした(汗)

最後に暖房タンクを見せてもらいました。

Q.どのくらい持ちますか?

和葵さん「暖房タンクの灯油は寒いと10日程で無くなって1度の給油で約15万円かかり収穫を終えるまで3回は入れるから計45万円くらい使うかな。」

と、かなりの金額がかかっていますがお金と手間隙をかけてあの美味しさを生み出しているので越後姫の栽培がいかに大変か改めて実感させられました。

また収穫が終わっても次に使うときにさびないよう満タンにしておくと管理についてもしっかりなされていました。

と主にイチゴについてですが1時間以上も語っていただきました。

私自身、物事を説明する際には熟知していないとなかなか流暢に話せない部分があり、また熟知して流暢に話せたとしても分かりやすく説明することはなかなか難しいことなのですが、今回説明していただいた和葵さんは話が詰まることも無くスラスラと、とても分かりやすい説明をなさっていてイチゴ自体の知識や栽培に関する収量を上げるための努力であったり仕事に対しての取り組み、できるだけ美味しい越後姫を食べてほしいといった思いが話しの中で感じ取ることができました。

今回紹介した山倉農園はご家族で運営されている直売場以外にも新潟市内の直売所でも販売も行っています。記事でも記載したた~くさんの野菜の中から新鮮で旬なものを販売していますので、興味を持った方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

山倉農園
所在地〒950-0163 新潟県新潟市江南区東船場1丁目
営業時間10:30 ~ 13:30
定休日水曜日 日曜日

亀田駅前 マナーズカフェ様 真横

最後に、たくさんの貴重なお話をしていただきありがとうございました。

文章:農業経営科大学併修コース4年生 阿部 優紀

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